ホワイトボードレクリエーション7選!期待できる効果やメリットも紹介
- シェフズデイサービス
- 2023.03.23
デイサービスのサービス内容に、「レクリエーション」があります。
レクリエーションは、身体を動かしたり、脳トレをしたり、イベントを開催したりと、ご利用者さまの身体と心の健康を保つための活動をしています。
とはいえ、実際にどのようなことをやっているのかイメージがしづらい方もいるでしょう。
そこで、今回は、レクリエーションの中でも、室内でできる、ホワイトボートレクリエーションについて紹介します。
ホワイトボートレクリエーションは手軽にできるレクリエーションで、かつ、さまざまな種類があるので、内容によってはご自宅でも真似できるものもあります。
普段の活動について理解を深めていただくのに加え、おうち時間を楽しむ手段として、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイトボードレクリエーションで期待できる効果やメリット
ホワイトボートレクリエーションを行うメリットを紹介します。
01. 集中力、コミュニケーションの向上
ホワイトボードレクリエーションは、進行者が問題を出題し、利用者が答えを当てる、脳トレ問題が中心です。一人での脳トレは、飽きてしまい、集中力が続きません。
しかし、ホワイトボードレクリエーションすることで、利用者は「参加している」という意識が芽生え、集中して取り組めます。
また、「一緒に参加している」と感じ取ることは、社会性の向上が期待できます。
さらに、身体を動かさないので、自立度が低い方から中重度の方と多くの利用者が参加しやすいのは、ホワイトボードレクリエーションの特徴です。
多くの人が参加できるので、コミュニケーションの向上が図れます。
02. 気軽に参加しやすい
最低限、ホワイトボードとペンがあれば成立するので、かんたんなレクリエーションが多く、ご利用者の方も気軽に参加しやすいでしょう。
また、職員の方も準備に大きな負担をかけずに実施できるというのがメリットともいえます。
デイサービスでできるホワイトボードレクリエーション7選
すぐ簡単にできて、盛り上がるホワイトボードレクリエーションを7つ厳選しました。気になるレクリエーションがあれば、ぜひご活用ください。
- 01. 連想ゲーム
- 02. 難読漢字
- 03. あるなしクイズ
- 04. しりとり
- 05. 福笑い
- 06. 穴埋め問題
- 07. スマホ教室
それぞれのゲーム内容とやり方をご紹介します。
01. 連想ゲーム
単語から連想できる言葉を繋げていくゲームです。
例えば、「夏といえばお祭り、お祭りといえばかき氷、かき氷といえば冷たい…」など、単語を連想していきます。
情報を繋げていくので「記憶力」「創造力」が必要です。このように、一度に複数の力を要求されるので、脳の活性化に効果的です。
最初のお題は動物や食べ物、日常に使っている物、楽器、季節、イベントなどたくさんあります。ネタに困りません。
連想ゲームのやり方
連想ゲームレクリエーションのやり方は次の通りです。
- 01. 出題者は「お題」を提供します。
- 02. 連想できる単語を利用者に答えてもらいます。この時、分かった人から発言するのもよし、挙手制でもいいでしょう。利用者が回答した単語を、ホワイトボードに一つずつ書いていきます。
- 03. 中々答えが出ない場合は、ヒントを出していきましょう。
他に、単語から連想できる「お題」を当てるゲームもあります。
ゲーム内容は、海・お祭り・浴衣・花火・扇風機・ひまわり・蚊取り線香など単語をホワイトボードに一つずつ書きます。
これらに連想する「お題」を当てていくゲームです。
ちなみに、上記の問題の答えは「夏」です。
また、応用編として、〇のつく▢▢は何?や〇〇の定番は何?と答えが複数ある連想ゲームも盛り上がります。
〇のつく▢▢は、「い」のつく「食べ物」は何と、〇の部分に文字、▢の部分に食べ物・動物・有名人・言葉を入れるゲームです。
「い」のつく「食べ物」の答えは、イカ、芋、いくら、伊勢エビ、いそべ揚げなどたくさんあります。簡単な問題は10個程答えてもらい、難易度が上がるほど、回答数を減らしていきましょう。
また、〇〇の定番は、「夏」の定番は何?と、〇の部分に季節や食べ物などを入れて、利用者さんにせーの、で答えてもらうゲームです。
答えは人それぞれで、夏祭り、海、花火などたくさん出てくるでしょう。答えを掘り下げて、思い出などを話してもらうのも、利用者が話をするいい機会となります。
02. 難関漢字クイズ
難しい漢字を読んでもらうゲームです。
漢字の読み方を思い出す「記憶力」と、連想できる言葉を考える「思考力」の2つの力を使うので、脳の活性化と認知予防に効果的です。
出題者のヒントが重要な鍵となるレクリエーションです。
難関漢字クイズのやり方
難関漢字クイズのやり方は、次の通りになります。
- 01. ホワイトボードに難関漢字を書きます。
- 02. 答えが出ない場合は、ヒントを出しましょう。
- 03. 分かった人が答える個人戦でも楽しいですが、限られた人しか答えられない場合もあります。そんな時は団体戦がおすすめです。話し合いをしながら、難関漢字を読み当てます。
難関漢字は、食べ物・果物・日用品・国の名前などジャンル別に問題を出すのがおすすめです。以下、難読漢字の一部を表にまとめたものです。
食べ物 | 果物 | 日用品 | 国名 | 動物 | お花 |
---|---|---|---|---|---|
饂飩(うどん)、善哉(ぜんざい)、摘入(つみれ)、蒲鉾(かまぼこ)、乾酪(チーズ) | 桜桃(さくらんぼ)、無花果(いちじく)、蜜柑(みかん)、西瓜(すいか)、甜瓜(メロン) | 達磨(だるま)、炬燵(こたつ)、箪笥(たんす)、薬缶(やかん)、鋏(はさみ) | 亜米利加(アメリカ)、印度(インド)、独逸(ドイツ)、仏蘭西(フランス)、伊太利(イタリア) | 倉鼠(ハムスター)、子守熊(コアラ)、熊猫(パンダ)、犀(サイ)、縞馬(しまうま) | 香雪蘭(フリージア)、白詰草(クローバー)、木春菊(マーガレット)、竜胆(リンドウ)、木通(アケビ) |
03. あるなしクイズ
クイズの定番の「〇〇にあって」「〇〇にない」ものから、共通する単語を当てるゲームです。言葉から連想できるものを考えるので、「ひらめき」や「思考力」が高められます。
あるなしゲームのやり方
あるなしゲームの例は次の通りです。
ある | なし |
---|---|
力、狐、カレー、ざる | こぶし、犬、シチュー、あみ |
答えは「うどん」です。このように、「ある」と「ない」から言葉を連想し当てていくゲームです。
あるなしゲームのやり方は次の通りに進めます。
- 01. ホワイトボードの真ん中に線を引き、右に「ある」、左に「ない」と書きます。
- 02. 「ある」と「ない」の単語を一つずつ書いていきます。
- 03. 分かった人が発言する、または挙手制でも盛り上がるでしょう。
- ※施設にメガホンがある場合は、手を挙げてもらい、利用者のところまで行き、小さい声で答えてもらう方法もあります。
あるなしクイズの出題例です。ぜひご活用ください。
ある | なし |
---|---|
枕、縦、相撲、時計 | 布団、横、野球、携帯 |
答え:「腕」がつく
ある | なし |
---|---|
フランス、あん、メロン、フライ | アメリカ、大福、みかん、煮物 |
答え:パン
ある | なし |
---|---|
昭和、みどり、山、こども | 平成、赤、海、おとな |
答え:祝日の日
04. しりとり
前の人が言った単語の終わりの文字を、次の人はその文字から始まる単語を言い、言葉を繋げていく遊びです。定番のゲームなので、説明がいらず、すぐ始められます。
しりとりは、言葉を思い出す「記憶力」を刺激し、脳の活性化を促すので、認知症予防に効果的です。
しりとりゲームのやり方
ゲームのやり方は、次の通りです。
- 01. レクリエーションの進行者が、しりとりの最初の「単語」を言います。利用者には、単語が続くようにしりとりをしていきます。
- 02. 進行者は、利用者が発言した単語をホワイトボードにメモしましょう。単語がでるにつれ、同じ単語が出ていないかチェックができます。
しりとりは、応用がたくさんあるので、次のようなゲームもおすすめです。
リズムしりとり | 逆さしりとり | 記憶しりとり | 3文字しりとり |
---|---|---|---|
パンパンと手拍子に合わせて、しりとりします。 | 前の人が言った、最初の文字を、次の人は最後に持ってくるしりとり。難易度が高めです。(例:りんご→まつり→こま→とびばこ→てすと・・・) | 前の人が言った単語を覚えて、しりとりをします。(例:りんご→りんご、ごりら→りんご、ごりら、らっぱ・・・) | 3文字限定のしりとりです。単語の文字数の上限を変えると、マンネリを防止できます。 |
他にも「絵しりとり」があります。職員はあらかじめ、ホワイトボードにしりとりになるよう、絵を書いておき、何の絵なのか当てるゲームです。
しりとりになっているので、最初の文字がヒントになります。
利用者に想像してもらうことが大切なので、絵心はそんなに必要ありません。
分かりにくい絵の方が、盛り上がるポイントとなります。
05. 福笑い
福笑いは、目隠しをした状態で、顔を作ってもらうゲームです。
お正月の定番ゲームなので、認知度が高く説明は要らないため、すぐ始められます。
顔を作っている本人は見えないので、目や鼻の位置やバランスがおかしくなり、思ってもいない形になるので、笑いが起こります。
利用者や職員も思わず、「もっと右!」、「そこじゃない」と白熱するでしょう。
福笑いは、大きい用紙に輪郭を書いて、そこに貼る目や鼻、口のパーツの準備があらかじめ必要です。ホワイトボードにくっつくように、用紙やパーツの裏には薄い磁石を貼りましょう。
福笑いのやり方
福笑いのやり方は以下の通りです。
- 01. ホワイトボードに輪郭を書いた用紙を貼ります。
- 02. 福笑いをする利用者にタオルやバンダナで目を覆います。
- 03. 利用者はどのパーツなのか、形を確認して貼ってもらいます。
- 04. 完成したら、目隠しを外しましょう。
福笑いは準備が必要ですが、思いもよらない形に、誰もが笑ってしまい、盛り上がるホワイトボードレクリエーションです。
06. 穴埋め問題
空白に共通する文字または、漢字を入れ、言葉を完成させるゲームです。
穴埋め問題の出題例は次の通りです。
- うな〇→答:ぎ
- 〇たつ→答:こ
- かえ〇→答:る
- 〇いご→答:え
- も〇じ→答:み
周りの文字や漢字と合う言葉を思い出す必要があるので「記憶力」が必要です。さらに、どんな文字や漢字が当てはまるか、考えるので「想像力」も使います。
穴埋め問題のやり方
穴埋め問題のやり方は以下の通りです。
- 01. ホワイトボードに、穴埋め問題を書きます。
- 02. 分かった人がそのまま答えるか、挙手制で答えてもらいます。
この時に難しい場合は、答えが導きやすいように、ヒントを出しましょう。
他にも、▢の空白部分に、共通する言葉を入れる穴埋め問題があります。
- とろろ▢▢
- ▢▢かす
- ざる▢▢
- 答え:「そば」
穴埋め問題はバリエーションが幅広く、難易度が初級・中級・上級と分かれているので、利用者のレベルに合わせて出題がしやすいです。
(例題引用元:【共通ひらがな穴埋めクイズ】全20問!高齢者向け面白い脳トレ問題【虫食い】)
07. スマホ教室
スマホを持っている方限定になりますが、好評のレクリエーションです。
好評な理由は、スマホを持っている利用者さんは、共通して次のことに困っているからです。
- 何回教えてもらっても分からない
- 家族に聞くと怒られる
最近はガラケーからスマホに移行する利用者が増えているので、今後需要が増える可能性は十分あります。今までと違った形になりますが、おすすめのホワイドボードレクリエーションの一つです。
スマホ教室のやり方
スマホ教室のやり方は次の通りです。
- 01. 質問を受け付ける
- 02. ホワイトボードに、使用方法を書いて、利用者に実践してもらう
なお、基本的な操作が分かれば大丈夫なので、特別スマホに詳しい必要はありません。
利用者は新しいことを覚えることで、脳の活性化に繋がるメリットがあります。
ぜひ、この機会にチャレンジしてみましょう。
まとめ
デイサービスのホワイトボードレクリエーションについてご紹介しました。
今回紹介した、ホワイトボードレクリエーションは次の7つです。
- 01. 連想ゲーム
- 02. 難読漢字
- 03. あるなしクイズ
- 04. しりとり
- 05. 福笑い
- 06. 穴埋め問題
- 07. スマホ教室
かんたんかつ手軽にできるホワイトボードレクリエーションですが、意外と頭や身体を使うものもあるので、ご利用者さまにとってもほどよいリフレッシュになると考えています。
デイサービスではさまざまなレクリエーションを実施しています。
ご利用者さま一人ひとりが楽しく過ごせるよう、職員はさまざまな工夫をしています。普段、事業所でどのようにご利用者さまが過ごされているのか、少しでもイメージしていただけたら嬉しいです。